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ザ・ホワイトハウス S3-6「消えた潜水艦」"Gone Quiet"  エピソードガイド

S3-6「消えた潜水艦」 感想




レオは、ナンシー・マクナリーから潜水艦ポートランドとの交信が途絶えたと報告を受けた。
ポートランドは、情報収集を任務としていた。
最後に確認されたのは、ソウルの西111キロの地点。
北朝鮮の領海に入ったのかもしれない。
そうなると、大規模かつ極秘の救出活動が必要になる。
既に配備はできているが、まだ早いとナンシー。
エンジンを切ったのかもしれないからだ。
しかし、その場合、普通は連絡してくるはずだった。
考えられるとすれば、敵に気づかれないための処置だ。
とにかく、大統領に知らせなければならない。

ナンシー「大統領は、きっとパニックを起こすわ。」


大統領執務室の窓から外を見る大統領。
これからヘリコプターで出かけるというのにプロペラが回っていないと、大統領。
乗り込む時に自分の頭にプロペラが当たらないようにするための配慮か。
大統領がそう言うと、チャーリーが笑った。

大統領「わたしは背が低いから、当る心配なんかないと思ってるんだろう。」

大統領は、これからニューハンプシャーへ行って、最後の選挙、大統領選立候補の届出を自分でするつもりだ。
それは、何故か。

チャーリー「民主主義だからでしょ。」
大統領「そう。民主主義を表明するためだ。馬鹿にしてるのか?」
チャーリー「いいえ。」
大統領「さっきも、背が低いと馬鹿にしただろう。」
チャーリー「ええ。ちょっと。」

しかし、そこへレオがやって来て、今日はいけないと言う。
そして、潜水艦ポートランドが北朝鮮付近で行方不明になった件が報告された。

大統領「真相が分かるまで、ホワイトハウスから一歩も出ない。」
レオ「わたしも、そのつもりです。」
大統領「当然だろうな。」


CJのオフィス。"I'm Too Sexy"が、バックに流れている。
キャロルによると、夕べ、下院院内総務が大統領を目指す理由を訊かれた。
しかし、その答えは筋が通らないものだったという。
CJは、全部を見せるように指示した。
"I'm Too Sexy"が、まだ流れている。
CJは、リズムに合わせて体を揺らす。


シチュエーションルーム。

大統領「潜水艦は何処だ、ナンシー。知らないじゃ、済まされんぞ。
何が何でも見つけろ。泳いででも、探し出せ。」

ナンシーが思った通りの反応だ。

一方、ポートランドは、もし遭難していたとしても傍受を恐れて信号を出せない可能性があった。
助けも呼ばず命を危険にさらしているのかと、大統領。
潜水艦の乗組員たちは何かあったら生きては帰れないことを覚悟していると、ナンシー。
彼らは、自分たちの命を犠牲にしてでも国益と最高機密を守るのだ。

大統領「冗談を言っちゃいかん。国民を犠牲にしてちゃ、国益もへったくりもないだろう。」

4時間で見つからなければ救出の艦隊を送り出すと、大統領は言い渡す。

レオは、大統領に国務省の人間に意見を訊いた方がいいと進言する。
そして、アルビー・ダンカンの名を挙げた。
大統領は、国務省の長老格であるアルビーがどうも苦手らしい。
自分を子供扱いし説教するという。潜水艦を失くした、なんて言えない。

大統領「巧い言い方はないか。友達が、潜水艦を失くしちゃったんだけど~」

しかし、レオは構わない。
そこへ、選挙参謀のブルーノとコニーと出会う。

大統領「ブルーノ。1つ戦略を考えてくれ。レオを叩きのめすための。」


ルーズベルトルーム。

まだ野党の候補も決まっていないが、大統領選に向けた水面下の闘いはもう始まっていた。
ブルーノは、これからの3ヶ月間には予備選の広告やテレビ出演で800万は必要だとみている。
しかし、サムは、選挙資金には手をつけずに行うのがベストだと考えていた。


♪I'm too sexy for my shirt, too sexy for my skirt, too sexy... for the other...things.♪

そう歌い踊りながらCJが広報部に現れた。呆気にとられるトビー。

上機嫌な、CJ。
大統領を目指す理由を訊かれた下院院内総務の返答は、真に意味不明なものだったのだ。

♪I'm too sexy for my shoes, too sexy for the blues, too sexy...♪

CJは、再び歌いながらブルペンを後にした。


ホワイトハウス首席法律顧問室。

ハイキングで骨折を負ったアビーは、車椅子でバビッシュと対面していた。
バビッシュは、何人かの名前を挙げる。
それは、アビーに対して医療ミス訴訟を起こした患者たちだ。
4件は、嫌がらせとして棄却。2件は、闘って勝ち。1件は、示談となった。
彼らが、行政監視委員会の証人リストに載っていた。

バビッシュ「この証人リストを見れば、何が大統領の弱点となるかが一目瞭然だ。」
アビー「何なの?」
バビッシュ「あなたです。」


CJの次の話し相手は、サム。

CJ「わたしたちには、あるわよね。」
サム「なにが。」
CJ「大統領を目指す最もな理由よ。」
サム「もちろん、あるよ…ミーティングに戻らないと。」

CJの表情が、急に不安気になった。


ホワイトハウス首席法律顧問室。

アビーも、聴聞会の調査の対象だった。大統領に専門外の薬を与えていたからだ。
他にも医師の倫理規定に違反していた。
しかし、それは行政監視委員会には関係のない問題のはず。

アビー「大統領に対して刑事訴訟を起せるだけの証拠がないのね?
でも、わたしには訴訟を起せる。
そして、わたしを訴えれば、大統領の顔に泥を塗れる。」

結果、選挙から国民の関心をそらすことができるのだ。


ルーズベルトルーム。

選挙委員会の規制を受けない無制限で莫大な政治献金。
確かに、献金を禁じている法はない。
しかし、大統領は献金に反対する立場から選挙資金改革を推し進めてきたと、サムは訴える。
それに対し、ブルーノは、それを利用としてもその姿勢には変わりはないと反論した。


大統領執務室では、国務省次官アルビー・ダンカンを迎えていた。

アルビー「北朝鮮で原子力潜水艦を失くされたようですな。大統領。」

一方、レオは、エンジンを切っているのだと、乗組員たちを信じるべきだと大統領に助言する。


ジョシュは、オフィスでドナにメモを取らせていた。

ジョシュ「そこで、段落を変えて…
常日ごろから、お心遣いには感謝しております。
この度は、50名もの支持者の方を貸切バスでホワイトハウスへ案内してくださり、
誠にありがとうございました。
わたしの秘書が、皆様のご不満を拝聴致しましたが、
皆様のあまりのご熱心さに秘書が警備員を呼ぶ事態にまで発展し、
残念に思っております。
貸切バスにはこちらで燃料を補充し、
皆様はホワイトハウスの入館証をみやげに、
無事、帰路につかれましたので、どうぞご安心ください。」

ドナ「ねぇ…」
ジョシュ「以上。」
ドナ「わたしは、ただ…」

CJ「失礼。」
ジョシュ「やぁ。」
CJ「ちょっと、いい?」

ジョシュ「清書して。」
ドナ「ねぇ、わたしは…」
ジョシュ「いいから。」

ドナ「パソコン、使わせてくれる?」
ジョシュ「自分のがあるだろ。」
ドナ「キーボードに飲み物をこぼされちゃったの。」
ジョシュ「どうぞ。」

そこで、ジョシュのデスクの横で2人はすれ違おうとするが、
タイミングが合わない。
どこか、ぎこちない2人。

ジョシュは、CJとオフィスを出る。

ジョシュ「さっき、ハプニングがあってね。何?」
CJ「下院院内総務が、取材を受けて。」
ジョシュ「どうせ、ヘマやったんだろ。」

ジョシュは、そこで全文を読み上げる。
相変わらず、嬉しそうなCJ。

CJ「最高っ」

CJ「こちらとしては、一歩引くべきよ。露骨に喜んじゃまずいでしょ?」
ジョシュ「誰も見てないところで、喜ぼう。」

そこで、おもむろに、
「キーボードに飲み物なんか、こぼすなよなぁ。」
と、呟くジョシュ。

CJ「ねぇ、わたしたちの理由は?」
ジョシュ「ばっちり。」
CJ「ほんと?」
ジョシュ「ああ。」
CJ「どんなの?」
ジョシュ「……あったっけ?」
CJ「ジョシュ。」
ジョシュ「きっと、あるだろ。」
CJ「調べてくれる?」
ジョシュ「ああ。」
その声は、頼りない。
CJ「きっとよ?よろしく!」


ルーズベルトルーム。

政治資金は、予備選の広告にも言葉使い次第で使える。
連邦最高裁の定めによると、連邦レベルの選挙では、
明確な意味合いでの候補者の擁護、もしくは、
対立候補を倒すための広報活動にのみ選挙資金法は適用されるとして、
法の抜け穴を作っているのだ。

サム「選挙資金を使えるかどうかは、
選挙結果に影響を及ぼす広告かどうかを基準にして決めるべきだ。」

残念だったなと、ブルーノ。現実の基準はそうじゃないんだと続ける。

ブルーノ「我々は、みんなと同じ基準で選挙に臨むべきだろ?」


ホワイトハウス首席法律顧問室。

アビーが医療訴訟を起されたケースで示談になった件は、表沙汰にならないはずだった。
当時の書類が押収されない限りは…
しかし、それが押収された。
アビーは、取引を考える。

アビー「どれくらいかしら。」
バビッシュ「良くて?」
アビー「最悪の場合よ。」

バビッシュ「執行猶予つきで、3年から5年。」


大統領執務室。

まだ、潜水艦の行方は掴めない。
大統領が苦手なアルビーは、潜水艦の話を延々と続けていたようだ。
そこへ、何かドンドンと音が聞こえてくる。

見ると、大統領が頭をデスクに打ちつけている。

大統領は、今すぐ救援艦隊を送り込みたい気持ちでいた。
しかし、あと1時間は待つことになる。
そこへ、ジョシュがやって来て、夕べ下院院内総務がしくじった件を話す。

ジョシュ「それで、我々も答えを用意しておこうと。」
大統領「なんの?」
ジョシュ「何故、大統領を目指すか。」
大統領「知らんよ。」

ジョシュ「では、こちらで草案を作ってお見せします。」


CJのオフィス。

ジョシュ「世界は、今、目まぐるしく変化しています。
私が再出馬を決めたのは、今を生きる全ての人が新しく生み出される
職業や産業を共有できるような…」

CJ「共有できるような社会を作り上げるためです。
全ての家族が、常に進歩し続ける医学を受けられ…」

ジョシュ「その上、新たなテクノロジーとインターネットを武器により早い経済成長を遂げ…」
CJ「よりよい教育と自由な情報交換のできる社会を…」
ジョシュ「よしっ」
CJ「できたわ。」

しかし、ドナが嘲るように舌を振るわせ、ジョシュとCJを交互に見て笑う。

ジョシュ「何か、言いたいことある。」
ドナ「いいえ。」

ジョシュ「じゃあ、今の…」

そこで、ドナはまた同じことをする。

ジョシュ「歯切れがいいし、威厳もあるだろう。武器っていう強い言葉も入ってるし。
アメリカの未来図が見えるし…」

ドナ「これが、大統領になりたい理由?医学の進歩とインターネット。」
ジョシュ「弱いかもな。」
CJ「自分のコインを作りたいとか。」

ジョシュ「よし、練り直そう。」


1億500万ドルの予算が、国家芸術基金から国立公園局へと回された。
芸術基金が潰されそうだ。
そこで、トビーが、歳出委員会のタウニーと会う。
国家芸術基金を救う交換条件は、「見込みのない」芸術家に援助を続けていたオーケンウッドの更迭だった。


ホワイトハウス首席法律顧問室。

アビーは医師免許停止など追求を免れるための取引の材料を挙げ、バビッシュに意見を求めた。

バビッシュ「わたしは、あなたの弁護士ではありませんので。」

聴聞会は、医師法違反の調査でなく政治犯罪を暴くための調査。
そして、共和党にとって政府への恨みを晴らす時。
甘い考えは捨ててくださいと、バビッシュ。

「聴聞会に出て宣誓を行い、真実を答える。それ以外に立ち向う方法はないんです。」


ルーズベルトルーム。

ブルーノとコニーが法の抜け穴をくぐり抜けるのに頑張っていたが、
サムは納得がいかないまま。それは、詐欺だと。
奇麗事を言っていたら勝てないと、ブルーノ。

サム「くだらないチラシなんか、放っとけばいいじゃないか!」

ブルーノ「いいか、わたしには、わたしなりの信念がある。
それを真っ向から否定するような候補者のために働くのは、もううんざりだ。
そんな連中を当選させたいとは思えない。」

「わたしは、善悪には拘らない。共に正しく、共に間違ってる。お互いに、一長一短だ。」

トビー「そうだな。じゃあ、法の精神に従おう。」
サム「抜け穴は利用しないってことですね?」
トビー「いや。政策を盛込んだ本格的な広告をだそう。」

健康対策、雇用の平等、そして、学校の再建。
広告によって議論を促すのだ。

ブルーノ「不安はあるがね。」
サム「法を守ってるから?」
ブルーノ「ああ。」

時間が来て、大統領はシチューションルームに向かう。
そこで待っていたのは、潜水艦ポートランドとの交信の復活。
彼らは、無事だったのだ。
ルダ級駆逐艦が接近したため、遭遇を避けるために潜ってエンジンを切っていたのだ。

大統領「こういう場合の対処が、これでわかったろ。艦長を信じ、クルーを信じるんだ。」
レオ「いかにも。」

大統領が執務室へと戻って来た時には、選挙の届出はもう済んでいた。

チャーリー「大統領、あなたはご自分を極普通の庶民だと思いたがってる。
それは、知ってます。でも、あなたは、核兵器のボタンを押せるんですよ。
いつも厳重な警備に囲まれ、潜水艦も救える。
もう立候補の届出は人に任せてもいいと思いますけど。」

大統領「生意気に言うじゃないか。」

執務室では、CJが待っていた。

大統領「ヘリに乗る時、頭を低くするか?」

CJの用件は、もちろん、下院院内総務のことだ。

CJ「答えられます?」
大統領「何故、大統領を目指すか。」
CJ「ええ。」

大統領「さっきから、ずっ~と答えを考えてるんだが、」

「まだ出ないんだ。」
CJ「...」
by jd_tww | 2004-12-21 05:17 | Season3
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