ザ・ホワイトハウス S3-4 「かけ引き」"On the Day Before"

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感想は、こちら



相続税廃止法案が、大統領へと届けられようとしていた。

その頃、ホワイトハウスのジョシュのオフィスでは、
ドナがジョシュのボウタイを結んでいた。

ドナ「結んであるのを買えばいいのに。」
ジョシュ「あれじゃ、だめなんだよ。」
ドナ「何がだめなの?」
ジョシュ「だって、トニー・ベネットみたいにカッコよく解けないだろ。」
ドナ「真似したってトニー・ベネットになれる訳じゃないでしょっ」
ジョシュ「彼の方が背も低いしね。」

ドナ「いつ、バックランド知事を連れてくるの?」
ジョシュ「アントレが出る前かな。」
ドナ「後の方が、よくない?」
ジョシュ「なんで?」
ドナ「なんとなく。エチケット的に。」
ジョシュ「エチケット、関係ある?」
ドナ「いいえ。」
ジョシュ「気にすることないだろ。」



そこで、ジョシュのデスクの電話が鳴り出す。

ドナ「ちょっと、話があるんだけど。」
ジョシュ「電話、鳴ってるよ。」
ドナ「ええ...」
ジョシュ「早く、出ないと。」
ドナ「後で、ちょっと話せない?ディナーの後ででも。」
ジョシュ「ドナ。」

そこで、ドナはやっと受話器を取った。

ドナ「来たわよ。」
ジョシュ「みんなに知らせて。」




大統領執務室。

ホワイトハウスでのディナーに出席予定の共和党議員7名が来ないという。
共和党執行部が緊急会議を開いたのだ。
レオは、採決に踏み切るための票が集まったのだろうと読んでいる。
しかし、どうして、拒否権が発動される前にそれを覆す採決をするのか。
自分に考え直させるためだろうと、大統領。レオも、最初はそう思っていたと言う。

そこへ、ジョシュがやって来た。

大統領「法案は、どこだ。」
ジョシュ「今、来ます。」
大統領「今夜のアントレを知ってるか?」
ジョシュ「いえ。」
大統領「パンプキンスープのチーズニョッキとシェーブルブリオッシュ添えだ。」

ジョシュ「それって、食べ物なんですか?」

そこへ、トビーとサムが入ってきて、共和党議員7名の欠席と会議のことを再び持ち出す。

大統領「アントレを食べてから行けばいいのにな。」
ジョシュ「多分、何とかブリオッシュを知らないんでしょう。」



次に執務室に入って来たCJは、ディナーでノーベル化学賞受賞経験者の博士の隣に座ることに不満を漏らす。

CJ「ああいう人は、塩のことをアルファベットの組み合わせで言うんですから。暗号のプロでないと、相手できませんよ。」

そこで、相続税廃止法案の到着がチャーリーから伝えられ、議会連絡局のドナルド・ドーランが通される。
法案を是認するか拒否するか、の時が来た。

ジョシュ「拒否権を覆されたら、政府は弱体化していると思われますよ。」

大統領は法案にスタンプを押し、そして、ペンを取り出しサインをしながら、

「そうなったら、思われるんじゃなく、実際に弱いってことだ。」

大統領「NaClだよ。CJ。」
CJ「何のことでしょう?」
大統領「つまり、塩だ。」

「これは、拒否する。」




拒否権を覆すための採決が90分後に決まる。
票が逃げていた。
トビーは、まずディナーに出席している民主党議員の票を数えることにする。
サムと共に、この対応に追われることになる。
そのサムは、ジョシュと共にインディアナ州知事バックランドとのミーティングに出席するはずだった。

一方、CJは、会見に臨む。
拒否権発動とそれを覆そうとする動きについての質疑応答が続く中、「そのドレスは、どこの?」と質問してくる記者が1人。

「わたしのです。」

CJは、そっけなく答える。その記者は、シェリーという芸能レポーター。
ディナーに出席しているノーベル賞受賞者を取材に来ていたのだ。




「ドナ!」

と、自分のブルペンに戻って来たジョシュ。

ドナ「ここよ。いったい、何処にいると...」
ジョシュ「ボウタイが、ぐちゃぐちゃだよ。」
ドナ「だめじゃない。」
ジョシュ「こうなっちゃうと、もう...」
ドナ「トム・ジョーンズには、なれないわね。」
ジョシュ「トニー・ベネット。」



ドナ「バックランドとのミーティング、サムは出られないって。」
ジョシュ「大丈夫だよ。」
ドナ「小児喘息の統計を見ておくようにって言ってたけど?」
ジョシュ「わかってる。」
ドナ「個人的な話していい?」
ジョシュ「ディナーに戻らなきゃ。後でもいいかな。」
ドナ「ええ。」



ジョシュ「キマってる?」
ドナ「素敵。」




イスラエルのエルサレム市内にあるカフェの外で、自爆テロが発生した。
その場で10人が死亡。負傷者は、およそ125人。大半が、若者だった。
犠牲者のうちの2人は、アメリカ人の学生。彼らが狙われた可能性がある。
まず、彼らの両親に知らされているか気にかける大統領。
彼らは兄弟で、サッカー観戦のためにエルサレムに滞在していた。
目撃者によると、自爆テロ犯は彼らに近づいていったという。
レオは、マスコミにはアメリカ人が標的だったことや犠牲になった2人の名前を伏せておくようにとCJに指示した。




ジョシュは、インディアナのバックランド知事と会う。
知事が重視している環境や労働問題について話を始めるが、知事にはそれが本題でないことは分かっていた。
カンポスを取り込もうとしていたのは、このバックランドだ。

ジョシュ「あなたは、予備選に出るつもりなんですか?」
バックランド「まぁ、一杯やろう。」




「裏切り者」が、次第にわかってくる。
まず、トビーとサムはキンボール議員と会い、突然手の平を返したことを追求する。

会見では、芸能レポーターのシェリーがまだ記者団の中にいた。

CJ「名前を呼ばれてからよ。シェリー。」

自爆テロで2人の息子を亡くした両親の名前を挙げて、どんな言葉をかけたいかとシェリー。
それに対してCJが身元は分かっていないと答えると、
どうして合衆国政府は何の情報も掴んでないのかと返してくる。
CJは、家族の承諾が得られるまでは詳細を話せないというプライバシー法を丁寧に解説する。

自爆テロは、パレスチナ自由戦線という孤立した一派の犯行と見られた。
イスラエルの「報復」が目的なのだ。




ジョシュとバックランド知事とのミーティングは、続いていた。

ジョシュ「知事、何故ですか。支持率は振るわないし、資金だってないのに、何故予備選にうって出ようなんて思うんです?」
バックランド「大統領だって、予備選に出馬した時は、支持率も資金もあった訳じゃない。」

ジョシュ「彼の相手は、現職じゃなかった!
それに、予備選で現職と戦うのに保守的な政策を武器にするなんて、あなたが本気だとは思えないんです。
狙いは、他にあるんでしょう?」

バックランド「本気じゃないと思うなら、何故、わたしを呼びつける...」

ジョシュ「困るんです!...あなたは、健康だから。」

大学では、フットボールの最優秀選手。オリンピックにも出場。NYマラソンには、毎回参加。

ジョシュ「それに、ニュースで見かけるあなたは、いつも、地元の少年たちとスポーツに興じてる。
健康に不安を抱える大統領とは、正に、対照的ですよ。」

バックランド「どうも、わたしの出馬を、かなり恐れてるようだな。
政治家は、体力がなきゃ務まらんだろ。腕立て伏せでも、やってみようか?」

ジョシュ「ええ、お願いします。」




CJのオフィスのテレビの画面にはシェリーが映り、ホワイトハウスからの中継をしていた。
スタジオのキャスターから自爆テロでのアメリカ人犠牲者をホワイトハウスが確認していないことについて言及されると、
CJ・クレッグ報道官がアメリカ人犠牲者の有無を掴んでいないのだと言い出す。

シェリー「わたしが見たところ、彼女は今夜何度も服を着替えていました。
クレッグ報道官はお洒落なことで知られる人ですから、
もしかすると、お色直しの間に情報を聞き漏らしたのかもしれませんね。」

CJ「なるほどっ、明らかに、喧嘩売ってるわね。」

キャロル「対処しましょうか。」
CJ「自分でやるわ。」




レオのオフィスに、トビー、サム、そして、ジョシュが集まる。
トビーとサムのキンボール議員との話し合いは、難航していた。
酪農業地帯選出の議員は、放牧料の一年間延期、農業への補助金削減見直しなどを、要求している。
ジョシュも、バックランド知事は何か要求をしてくるだろうと言う。
レオには、もうたくさんだった。これ以上、要求を呑むことはできない。そして、

「大統領を脅迫しようとしたことをマスコミにリークされたくなければ、
空気や水の浄化や温暖化防止や、それに、労働者の安全に配慮している企業を攻撃するな。」

と、彼らに言ってやりたい。

ジョシュ「リークしたのは政府だと、バレますよ。」
レオ「いいさ。」



レオは、スポーツでの「肘うち」を例に挙げる。
プロスポーツ選手が、1度、しかも全国放送でその手を使えば、それは警告になる。
リークも同じだ、と。
それを聞いていたサムは、何か思いついたようだ。



レオ「トビー、どんな要求を持ち出されても、呑むか蹴るかだ。」

補佐官室を出たサムは、トビーに思いきった提案をする。
キンボール議員が要求していることは、同様の農業地帯の共和党議員が言い出しそうなことばかり。

サム「そっちを取り込もう。」

共和党を、だ。
そこで、ロイス議員の名が挙がってきた。彼は、6票握っている。
彼を取り込むことができれば、キンボールもこちらに付くだろう。

トビー「肘うちを食らわすのか。」
サム「全国放送でね。」

トビーたちは、キンボール議員の要求を全て退けた。




イスラエルが報復の準備を進めている可能性があると、報告が入る。
その一方、イスラエルは、今回の事件をテロリストのアブドウル・ムジーブと結びつけていた。
レオにとって、それは朗報だった。それで、一日は報復を防げるかもしれない。
大統領からパレスチナ自治政府議長に、ムジーブをイスラエルへ引渡さなければ援助を引っ込めると伝えるのだ。




バックランド知事は、憤慨していた。健康すぎるという理由で、予備選から降りろと言われたのだから。

ジョシュ「いや、ほんとに、残念ですよ。あなたは、前の選挙で中西部全域の票をまとめてくださった。
副大統領にふさわしい人だったのに、誰もがホインズを推薦したんです。」

バックランド「勝つには必要だった。」

バックランド知事には、訴えたいことがある。予備選が、そのチャンスだった。

ジョシュ「僕は、上から指示を受けてるんです。つまり...」
バックランド「わたしを潰せと?」

ジョシュ「補佐官を説得してポストを用意したら、言いたいことを言えるんじゃありませんか?」
バックランド「わたしを、買収する気かね?犯罪だぞ。」

労働長官のポストが空くことになっていると、伝えるジョシュ。

バックランド「そんなにわたしの健康が恐いか?」
ジョシュ「ええ、もう。何もかもが...」

ジョシュ「これはお世辞じゃなく、あなたはきっといい労働長官になると思いますよ。」

ジョシュ「だから、補佐官を説得できれば...」
バックランド「今戻れば、デザートに間に合うな。」

2人は、握手を交わす。




トビーとサムは、共和党のロイス議員を相手にしていた。
キンボール議員の要求をトビーたちから提示するが、議員は拒絶する。
議員は相続税廃止法案には反対していたし、拒否権も当然だと思っている。
そんな議員に、民主党は次の選挙で保守派の候補をぶつけてくるだろう。
彼は、不利になる。
そこで、トビーは、議員に保守派の候補をぶつけないようにすると言ったらと新たに取引をもちかける。

ロイス議員「君たちに7票やろう。」


慌しい中、チャーリーは、サム、トビー、CJから、声をかけられていた。
大陪審を控えて、免責を受けるように勧められる。
それは、彼だけに持ちかけられた司法取引だった。
しかし、チャーリーは、その話はできないと返すばかり。
ついには、レオが説得しようとする。

チャーリー「わが身を守るために、司法取引に応じるなんて。
大統領に申し訳ありませんよ。裏切り行為です。」

レオ「ヒーローになるな。」
チャーリー「いけませんか。免責は、受けません。」




「余計なことだろうけど、結び方はちゃんと覚えた方がいいよ。」

ジョシュは、自分のプルペンに戻って来るなり、そう言う。

ドナ「自分こそ。」

ジョシュ「何か話があるって言ってたよね。」
ドナ「ええ。あのね。この前、初めて会った人とデートしたの。」
ジョシュ「いつ?」



ドナ「2、3日前よ。エインズリーの紹介でね。
その人、共和党の弁護士で歳入委員会にいたんだけど、
異動になって、今度移るのよ。行政監視委員会へ。だから…」

ジョシュ「その男とは、もう会うな。」
ドナ「わかってる。」
ジョシュ「2度と、会っちゃダメだ。」
ドナ「わかってるわ。」
ジョシュ「それ1回だけか?」
ドナ「ええ…ううん、次の日も会ったの。まずかったわね。」
ジョシュ「ああ。」



ドナ「ねぇ、最初に会った時は、てっきりわたし…」
ジョシュ「歳入委員会の人間だと思ったんだろ?僕が相続税で揉めてる相手だ。」



ドナ「ごめんなさい。」
ジョシュ「記者には、見られなかった?」
ドナ「ええ。」
ジョシュ「2日目は?」
ドナ「いいえ。」
ジョシュ「わかった。帰っていいよ。」
ドナ「大統領が、5分後に来てくれって。」
ジョシュ「ありがとう。」

ジョシュは、そう言うとオフィスに戻りドアを閉めてしまう。




会見。

CJ「下院では、今現在、大統領の拒否権を覆す採決の準備が進められています。
初めての拒否権発動ですから、ルールをおさらいしておきましょう。
シェリー、拒否権を覆すのに必要なのは、何票?」

シェリー「はい?」
CJ「拒否権を覆すのに必要な票は?」
シェリー「過半数。」
CJ「3分の2よ。」
シェリー「ええ、3分の2ね。」
CJ「290票です。じゃあ、拒否権を承認するには?」
シェリー「.....」
CJ「簡単よ。下院議員の総数から290を引いて、1を足せばいいの。下院議員の総数は、もちろん知ってるでしょ?」
シェリー「.....」
CJ「もっと勉強した方がいいみたいね。」



会見を終えたCJをシェリーが追いかけて来た。

CJ「わたしは、アメリカ人が犠牲になったことを伝えるのに赤いドレスは不謹慎だと思ったから着替えたの。
あなたは、それをねじ曲げて伝えたでしょ。
あなたの通行証は、没収よ。わたしの許可がないと、会見室には入れないの。
質問がある時は、外の公園からしてもらえるかしら。」

「わたしを怒らせたのは、失敗ね。」

シェリーは、立ち去る。

CJ「知ってる?塩の化学式は、NaClよ。」




大統領執務室。

パレスチナ警察がガザの自宅でムジーブを逮捕し、イスラエルの報復を免れた。

サム「妻とわたし自身から、心よりお悔やみを申し上げます。息子さんの死は、無益ではありません。」

ジョシュ「完全に、無益だろ。」

サム「この事件がきっかけで、中東和平への関心は高まってる。
悲劇ですが、この悲劇がきっかけで不穏な中東情勢に対する国民の関心が高まりました。」

トビー「息子さんたちは、親善大使みたいなものです。」
CJ「サッカーを通して、世界を繋ごうとしてました。パレスチナとイスラエルの子供たちが、一緒に遊んだり...」
ジョシュ「一緒に学んで、お互いを理解するように。」

大統領「ユダヤ教の贖罪の日には神に対する罪の許しを乞い、その前日には人に対する罪の許しを乞うそうだ。」

「人に対する許しを乞わないと、神に対する許しを乞えないそうだ。」

自爆テロの犠牲者2人の両親と電話がつながった。
大統領は、レオとスタッフたちを執務室から退出させる。



大統領「どうも、リビーさん。ジェド・バートレットです。
わたしも子供がいますので、本当に何と言っていいか...」
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by jd_tww | 2004-12-21 04:48 | Season3
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